人づくり100年

濱島秀行さん

大学での学びが、
僕の人生にとても大きな変化を
もたらしてくれました

ヴァイオリニスト
濱島秀行さん

中部学院大学 人間福祉学部 人間福祉学科 2002年3月卒業

プロフィール
5才よりヴァイオリンを始める。高校時の体験により音楽療法や福祉の世界に興味を持ち、中部学院大学人間福祉学部に入学。
卒業後は認知症専門デイケアで音楽療法士として勤務する傍ら、音楽活動を開始。2009年にデイケアを退職し、本格的に音楽活動を始める。
2012年、「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトに参加し、岩手県陸前高田市の震災瓦礫から作られたヴァイオリンを演奏する。
2013年、音楽療法士・演奏家としての活動がNHK総合「おはよう日本」で紹介される。
2015年、ソロ活動10周年の集大成としてアルバム『Stagione(スタジオーネ)』をリリース。同年8月、中京テレビ「24時間テレビ 」のグランドフィナーレに出演。その他、ZIP-FM、CBCラジオ等メディアにも多数出演。
平成27年度岐阜市芸術文化奨励賞受賞。

医療法人かがやき主催 ファミリーコンサート(2017年10月)
医療法人かがやき主催 ファミリーコンサート
(2017年10月)

音楽の力で人を幸せにしたい

ヴァイオリン奏者として岐阜県を拠点に全国各地のコンサートやイベント等で生演奏を届けています。公演場所は酒蔵や鵜飼船といったユニークなものから数千席規模のコンサートホールまで、依頼があればどこででも演奏します。
"音楽の力で人を幸せにしたい"という思いで、特に病院や福祉施設、幼稚園や学校での公演に力を入れています。また、音楽療法士の資格を活かし、在宅医療の現場や発達障がい児の放課後等デイサービスで定期的に音楽療法を行っています。
在宅医療の現場での音楽療法は、主に患者さんと家族が対象で、一軒一軒お宅を訪問し、ベッドサイドでヴァイオリンの音色を奏でます。ただ音楽を聴くだけではなく、患者さんの中にはヴァイオリンの音色に合わせて歌を歌う方、ヴァイオリンと一緒にハーモニカ等の楽器を演奏する方もいます。
音楽療法は、音楽の力をうまく利用して患者さんを健康に導くお仕事です。また音楽療法の普及活動の一環として、各地で講演会やワークショップなども行っています。その他、音楽教育事業として、「はま風ヴァイオリン教室」を主宰。小さなお子さんから大人まで幅広い年齢層の方々にヴァイオリンのレッスンを提供しています。


大学祭の思い出 平林ゼミの仲間たちとともに
大学祭の思い出 平林ゼミの仲間たちとともに

学生時代の思い出

在学中は思い出が数多くありますが、中でも印象深いのが、大学3・4年次に在籍した故 平林幹司先生と平林ゼミでの思い出です。平林先生はとてもあたたかくてユニークな先生でした。平林先生が父親でゼミの生徒が息子や娘となり、ゼミの中で疑似家族体験をさせてもらいました。家族全員でお花見をしながらの課外授業や卒論仕上げの夏季合宿に参加したり、僕は授業の代わりに緩和ケア病棟で約半年間ボランティアをさせてもらいました。
息子や娘の誕生日には、必ず誕生日会を開いてくれました。とにかく人をとても大切にする優しい先生でした。常に患者さんに目線を合わせ優しく語りかける平林先生の姿から、とても大切なことを沢山学びました。
卒業後、平林先生は亡くなられましたが、先生から教わった「冷たい頭とあたたかい心をもつ」という福祉マインドは、僕の心の中に今も生き続けています。

岐阜済美学院へのメッセージ

この度は学院創立100周年おめでとうございます。
大切な節目に卒業生としてこのようなメッセージを寄せる機会をいただき、大変嬉しく光栄に思っております。

僕の小中高時代を知る古い友人は、大学卒業後の僕を見ては、口を揃えて「明るくなったね」と言います。
高校までは、人前で話すことも苦手で引っ込み思案で照れ屋な自分でしたが、中部学院大学での学びの体験が、僕の人生の中でとても大きな変化をもたらせてくれたと感じています。今では、人前でしゃべるどころか大勢のお客様の前でヴァイオリンを演奏するお仕事をしているのですから…昔の自分からは想像もできません。

在学中は素晴らしい先生方と出会い、友人にも恵まれました。
人との出会いや在学中の学びや体験は、かけがえのない財産です。
そして、自分の夢や目標へと向かう大きなステップとなりました。 在学中の4年間を振り返りそう感じています。
これからも中部学院大学が素晴らしい学びの場であり、思い出や体験をつくるコミュニティであり続けることを願ってやみません。

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