声楽家
松波千津子さん
済美幼稚園 1965年3月卒園
プロフィール
愛知県立芸術大学大学院修士課程を首席修了
第53回日本音楽コンクール第3位入賞(1位なし)
1987年文化庁国内芸術家研修員修了
1999年度岐阜県芸術文化活動奨励賞
2001年度名古屋市芸術奨励賞受賞
数多くのオペラやオペレッタの主役を好演し好評を得る
現在、名古屋芸術大学教授、名古屋オペラ協会運営副委員長
名古屋芸術大学大学院教授を務める傍ら、声楽家として活動しています(名古屋オペラ協会副委員長)。オペラ「フィガロの結婚」のスザンナ役でデビュー後、「蝶々夫人」「コシ・ファン・トゥッテ」「道化師」「魔笛」「椿姫」「ランメルモールのルチア」「唐人お吉」「春琴抄」「夕鶴」「天守物語」、オペレッタ「メリーウィードゥ」「こうもり」などで数多くの主役を演じています。
またNHK・FM (FMリサイタル、土曜リサイタル)、ソロリサイタル6回、宗教曲や第九のソリストとして多数出演し、中国、アメリカ、ブラジル、韓国等の友好親善演奏会に招聘されるなど、国内外で活躍しています。
全日本学生音楽コンクール、国際音楽コンクールなど多くのコンクールの審査員を務めています。日本クラシック音楽協会より優秀指導者賞を2011年から7年連続受賞。岐阜県県民ふれあい会館の評価委員として、サラマンカホールの管理運営の評価に携わり、新進音楽家の育成と地域の音楽文化の向上に貢献しています。
両親の希望で、姉も私も済美幼稚園に入園しました。幼稚園で学ぶなかで、歌うことやピアノを弾くことが大好きになりました。幼稚園から帰ってくると、その日に教えていただいた歌や踊りを、家族の前で風呂敷をマントの代わりにして披露していたことを覚えています。
一番の思い出はクリスマスの「聖誕劇」の発表会で大天使を演じたことです。「聖誕劇」は現在も続いているとお聞きし、とても嬉しく思います。私にとって「初舞台」であり、たくさんの皆さんの前で歌い認められることの嬉しさは、その後の声楽家としての歩みとどこかでつながっているようです。
幼稚園の先生方はとても温かく優しさに満ち大好きでした。特に副園長先生の坂井先生は背が高くてスラリとした、とても気品溢れる素敵な先生でした。坂井先生が現在もお元気でいらっしゃることをお聞きして、大変嬉しく思います。また、ゴダート先生から生の英語を習ったこともよく覚えています。今から半世紀以上も前の岐阜で、幼稚園児がネイティブの英語に触れることができたのです。学園の素晴らしい先見性の証です。